「博多織」博多帯にこだわって取り組んでおります!

博多織 博多帯は本格袋帯から九寸・八寸帯、半巾帯まで豊富なアイテムです。
締めやすく緩みにくい博多帯は「舞踊」などのお稽古事に最適!

締めやすく緩みにくいです。

「舞踊」などのお稽古事に最適!

颯爽と男角帯

お茶のお稽古に小袋細帯で

もちろん普段着にもね♪

博多織の由来

鎌倉時代、南宋の明州に渡った、聖一国師(しょういちこくし)と満田弥三右衛門(みつたやざえもん/みつたそうえもん)が考案したとされる織物技法。
この技法に改良工夫をこらし、琥珀織のように地厚く浮線紋もあり柳条もあるという、「覇家台織(はかたおり)」を作り出しました。
江戸時代、慶長5年、筑前を領有するようになった黒田長政が、幕府への献上品として博多織を献上したことにより、博多の地名とともに博多献上帯として広く知られるようになりました。
現代博多織は、国が指定した福岡の「伝統的工芸品」です。

博多織の特徴

献上帯の柄は仏具の独鈷(どっこ)、華皿(はなさら)と縞をモチーフにしています。
縞にはデザインを施し、両子持ちと中子持ちとし、線の太さにより親と子に見立て、「子孫繁栄」「家内安全」の願いを込めています。

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博多織はたくさんの経糸(たていと)を用い、細い糸を撚り合わせた太い緯糸(よこいと)を筬(おさ)で力強く打ち込むことにより、横状の凹凸(畝:うね)が表面に現れる平織りに、主に経糸を浮かして模様を織り出した厚地の張りのある丈夫な絹織物です。
その堅牢さが帯地に適しており、生地の畝によって結んだ帯が緩まず、また、ほどきやすいという機能性を兼ね備えています。
その特性のため、帯に刀を差したり、激しい動きを求められる男帯として重宝されていました。
主に、複雑な模様が製織できるジャガード機を使用し、現代では女性用の様々な帯が織られています。

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証紙の種類

  • 金証紙 – 経糸・緯糸共に本絹を使用。かつての銀証紙。
  • 緑証紙 – 経糸が本絹、緯糸が本絹以外の絹糸を使用。
  • 紫証紙 – 経糸・緯糸共に本絹以外の絹糸を使用。
  • 青証紙 – 天然繊維・化学繊維・合成繊維など、絹以外の繊維を使用。

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博多織のできるまで

意匠(いしょう)デザイン
確かな伝統技術にハイテクも加えて、帯や着物など織の司令塔です。
製品の評判・売れ行きはここ次第と言っても過言ではありません。
ここでは織物設計にしたがって、方眼紙に図案を拡大して写し、織組織別に色を変え、一目一目丹念に色付けしながら柄へと仕上げていきます。
糸染め:染色(せんしょく)
博多織は先染めの絹織物。
意匠の段階で、すでに織物の組織を決め、染色に移ります。
絹糸に光沢などを出すため石けん水などで洗い(精錬)、そして色見本によって、釜に染液をつくり、タテ糸、ヨコ糸を染めていきます。
整経(せいけい)
博多帯の織では、経糸で柄を出す手法を編み出しました。
従って経糸(たていと)を整える「整経(せいけい)」という工程は極めて重要な作業です。
指定紙に沿って、細い経糸を前筬(おさ)でアゼをとり、整然とドラムに巻きつける作業を整経といいます。
主張する細い糸を傷つけず正確に並べ、巻きつけます。
ここでは指先、手腹の感触で糸の並びや状況を確かめ、目で糸動きと状況を監視します。
冴えた職人の手と目が、出来上がりを確かなものにします。
機仕掛け(はたじかけ)
手機(てばた)で帯を織る場合も、織機(しょっき)で帯を織る場合でも、機(はた)に糸を掛ける「仕掛け」の工程作業は必要です。
これから織る帯のために、全ての経糸(たていと)を機に仕掛ける作業です。
博多帯の中でも人気の平地(献上帯、平八寸)は経糸で柄を構成します。
一方紋帯では経と緯で、柄つまり紋を作り出します。
文柄の構成、織の密度、サイズ、デザイン、など指定に従って、経糸のありとあらゆる想定される糸をこの仕掛けによって施します。
機に糸を仕掛ける工程で要求されることは適正であること、そして正確であることが要求されます。
この仕掛け作業を終えることで一気に帯の織の段階、つまり製織へと進みます。
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製織(せいしょく)
トーン、トントントンと懐かしい音を響かせながら博多織が織られていきます。
手織の核となっているのが「打ち返し、三つ打ち」という伝統技法。
この力と技が一体となった技法が、博多織の持ち味である緻密さ、張りのよさに磨きをかけているのです。
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仕上げ(しあげ)
サイズ、重さ、などの仕様のチェック。
傷や汚れなど細部のチェックと全体の仕上がりを厳しく確認します。
そのうえで織元としての生産表示や装飾など商品としての必要情報を付けます。
お客様に手にとって喜んでいただきたいという思いを載せて品質表示を付けます。

博多織の色

<五色献上> ~森羅万象を象徴。

江戸時代、幕府に献上した博多織の原点。
紫、青、赤、黄、紺の古式染色による五色献上。江戸時代に筑前藩主黒田長政が幕府に献上していたことからこう呼ばれています。
もとは隋の思想で、森羅万象のあらゆる現象の基となるものは「木・火・土・金・水」の五つとした五行説を、色と結び付けたものです。
日本では、儒教の五常に対応され、紫は徳、青は仁、赤は礼、黄は信、智は紺をそれぞれ象徴しています。

  • …落ち着きと品格、神秘の色。古くから高貴の色とされ、中国では皇帝から賜る色として尊ばれてきました。
  • …陰陽五行説では、方角として東に配され、季節のはじめの春の色です。穏やかさ、静けさ、平和を表わす色とされています。
  • …色名は、天に昇る太陽に由来。偽りなき誠の心を意味します。また、幸福や富を表わす色ともされています。
  • …陰陽五行説では大地の色、方角の中心です。揺るぎ無い皇帝の威力を表わしており、他のものが使うことを許されない色でした。
  • …力強く重厚、信用を訴える紺色。赤みを含んだ深い青は、まじめで知的な印象を与えます。

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博多織七品目

■献上/変わり献上
「献上」は経畝織りし、独鈷・華皿・縞の紋を浮けたてであしらう。
「変わり献上」は平織りし、紋をアレンジする。

■平博多
経畝織りの無地織物。

■間道(かんどう)
縞織物。
平織りの変化織り、ないし綾織り・朱子織り、あるいは綾織り・朱子織りの変化織による。

■総浮(そううけ)
重ね織りし、浮けたてで紋をあしらう。

■重ね織
紋を経糸で、または経糸と緯糸で表す。

■綟り織(もじりおり)
搦み織りし、浮けたてで紋をあしらうか、経糸と緯糸で表すか、絵緯糸で表すこととする。

■絵緯博多(えぬきはかた)
平織りの変化織り、ないし綾織り・朱子織り、あるいは綾織り・朱子織りの変化織とする。
紋は緯糸で表す。ただし平織りの変化織り以外では、絵緯糸を経糸を用いて裏とじする。

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